病院情報管理編

個人情報保護法の施行により医療現場は大きく影響を受けることとなった。
いまだに医療の遂行と個人情報保護とのバランスをどのように取ったらよいのか、混乱しているというのが現状であろう。
ここでは、個人情報保護法がもとめる基本的な要件と、医療における特別な事情につき法令およびガイドラインなどを参照しながら解説する。
また、医療機関関係者が遭遇するであろうテーマについても説明を加えた。
医療においては個人情報保護よりも優先する安全管理面の要素が存在すること、また医学系の研究においてはその公衆衛生上の意義によって患者の同意が不要と判断される場面があることについても言及した。

対象：医療機関職員全般

第1講 個人情報保護の基本概念（29:48）

第2講 医療機関における個人情報保護（25:01）

第3講 個人情報保護の運用と対策（40:59）

第4講 ヒトを対象とする研究における個人情報保護（16:12）

昨今注目されている診療情報のリアルワールドデータについて概説する。
まず診療情報のリアルワールドデータの応用について、臨床試験被験者候補の抽出および医薬品の市販後調査を例に解説する。
その場合に必要となる電子カルテ側の要件について整理しどのような対応方法があるのか提示する。
さらに今後の法規制の緩和、EHR構築の動向を踏まえて、どのようなことが展望できるのか、また医療機関としてどのような対応が求められているのか提示する。

対象：情報管理事務職員と医療従事者

第1講 診療情報のリアルワールドデータの意義（28:12）

第2講 診療情報のリアルワールドデータの利用例（18:09）

第3講 電子カルテ情報をリアルワールドデータとして利用するには （21:05）