講座詳細
01: 安全管理編 医療における説明と患者の自己決定
所要時間01:17:23
医療における説明の構成要素と実行場面を医学的見地から解説し、説明が医療行為の必須要件であることを提示する。
また説明の必要性を法的要求および患者の自己決定の立場から解説すると同時に、現実に患者が治療法を選択するうえでのプロセスに医療のホスピタリティーが必要であること、また関連してガイドラインと説明の関係についても解説を加える。
さらに事後的な説明においては合理的な根拠が要求される点についても言及する。対象:医療従事者全般
第1講 医療における説明の意義(23:17)
第2講 患者の意思決定とホスピタリティー(23:52)
第3講 説明における注意点(30:14)
02: 安全管理編 事故発生時の情報管理
所要時間01:31:32
医療事故発生時の医療機関側の対応手順を情報管理の観点から解説する。具体的には事故対応の基本原則、事故発生時の初期対応、事故調査中の情報管理、調査結果の報告・説明について手順を解説する。その中で、患者およびその家族、予想される当事者、医療機関管理者および院内の医療従事者への配慮についても言及する。また、事故発生時に必要とされる種々の対応における注意点について解説する。なお、事故発生時の事故調査の内容については別項で説明する。
対象:医療従事者全般
第1講 医療事故発生時のトップマネジメント(17:53)
第2講 医療事故発生時の対応(46:27)
第3講 関連する重要テーマ(27:12)
03: 安全管理編 事故発生時の早期対応
所要時間01:17:10
医療事故発生時の医療機関側の対応手順を初期対応の観点から解説する。
具体的には事故である可能性のある問題事項の検出方法、問題事項が調査対応の事故であるのかどうかの判断、事故発生時の早期対応手順について解説する。
その中で、患者およびその家族、予想される当事者への対応、事故調査委員会の招集、必要な診療情報の保全などについても言及する。
なお、事故発生時の事故調査の内容については別項で説明する。対象:医療従事者全般
第1講 事故である可能性の検出(34:15)
第2講 事故であるかどうかの検討(17:43)
第3講 医療事故案件への初期対応(25:12)
04: 安全管理編 DNAR設定患者の事故発生時対応
所要時間47:05
最近入院患者に対してはDNAR指示が設定されていることが多くなっている。
ところが、DNARの設定が安全管理上のリスクとなっている可能性が指摘されている。
具体的には、DNAR指示設定が積極的な医療を必要としないとの誤解に由来する医療の質低下、急変時にDNAR指示の有無の確認に手間取ることによる混乱、DNAR指示が設定されていたとしても無効となる事例での蘇生不実施のリスクが、主な問題であろう。
これらの問題を回避するためには、医療現場がDNARの意義を正確に理解し、DNAR指示の設定を的確に管理し、問題発生時の事件性の有無を確実に判断することが求められる。
DNARに由来する問題点やリスクは医療におけるACPを含めた医療倫理的な要素とも関連するため、医療側と患者側との相互理解に基づいたコンセンサス形成が重要である。対象:医療従事者全般(特に医師と看護師)
第1講 DNARの概要(16:21)
第2講 医療機関での事故の事件性(11:43)
第3講 DNAR指示設定による医療安全リスク(19:01)
05: 安全管理編 事故調査の進め方
所要時間01:26:38
医療事故発生時の医療機関の一般的な事故調査の具体的な手順を解説する。
事故である可能性のある問題が検出された際には、直ちに事故調査委員会が組織され調査を開始する。
医療事故調査は症例ごとに問題点が異なるため一律に議論することは困難だが、医療側の過失の有無と、過失があった場合の患者の健康被害との因果関係の有無の解明に重点が置かれることになる。
そのためには短時間で必要な情報の確保が重要で、診療情報の収集、医療従事者からの事情聴取、患者関係者からの事情聴取、診療記録に直接残らない情報の収集、検査検体などを用いた追加検査について説明する。
原因分析は医療側の過失の有無とその種別が対象となるが、その判断の基準について解説する。
さらに、調査後の結果報告およびその後の対応について言及する。また、医療法に基づいた院内事故調査との関係も解説する。
なお、K-カレッジコンテンツ[安全管理]編の「事故発生時の情報管理」および「事故発生時の早期対応」も参照のこと。対象:医療従事者全般
第1講 事故調査の開始プロセス(28:13)
第2講 事故調査の手順(49:49)
第3講 医療法による院内事故調査(08:36)