Waculbaを導入された経緯を教えてください。
当院の役職者に関して、それぞれの能力が高いことは理解していました。しかし、これまで役職者に対する共通の役職者研修は行っていませんでしたので、役職者の役割や部下との関わり方などについて「共通の学び」を得る機会を作りたいと思い導入を考えました。
導入時の役職者の方の反応はどうでしたか?
導入にあたっては、理事メンバーや役職者・管理職クラスに、教育の必要性や学びの機会の重要性について事前に話をしました。
そのうえで、無料体験時にWaculbaの動画を視聴してもらったところ、各関係者から同意を得ることができ、導入となりました。
視聴実績にノルマを課さなかったことも、抵抗なく受け入れてもらえた理由だと思います。
組織で課題に感じているところはありますか?
現在、共通の学びがないことによって現場でのトラブルはありませんが、組織として発展していくためには、「役職者のさらなるマネジメント能力の向上」が必要だと思います。
労働集約型産業において、病院で役職者がマネジメントスキルを発揮することの意義は非常に大きいと思いますが、教える側の役職者が共通の考えのもと、部下育成をしていかなければ、組織として成長することは難しいと思います。Waculbaは、場所や時間を選ばずに職員が同じ動画を視聴できます。多忙な役職者でも自分の好きな時間に学ぶことができ、役職者同士の認識共有もしやすいところが良いと思います。
Waculbaをどのように使用していきたいですか?
まずはマネジメント系の動画を中心に、活用していきたいと思っています。
初回の必須コンテンツは「監督職のリーダーシップと部下育成」を指定しています。役職者としての部下との関わり方や担う役割について知ってもらうことが大切だと思っているからです。
例えば、役職者が部下への対応について困っている場合に、Waculbaで視聴した内容を踏まえて「このような対応をしてみてはどうでしょうか」「こういう動画を視聴してみてはどうでしょうか」などというように、動画コンテンツを解決過程の一つとして提案できると考えています。
また、部下育成やマネジメント研修の現場においては、その場に応じて伝えることはできても、時間をかけて言語化し伝えることは難しいものです。動画コンテンツがあれば、いつでも視聴できますし、誰でも直感的に伝えることが可能です。管理職から監督職に、監督職から一般職など相互に伝えることができるので、現場での活用を期待しています。
カリキュラム作成にあたり重視したポイントを教えて下さい。
Waculbaを導入して視聴を呼びかけることは誰でもできますが、アウトプット(意見交換)の場を作り主導する人が必要だと思います。
当法人のカリキュラムは「インプットし、アウトプット(意見交換)して、それを現場で実践する」というサイクルで行っており、学びをしっかりと定着させるための方法の一つとして有用だと思っています。
具体的に現場で何をするかという目標を立て、実際にやってみてどうだったのかを共有するという一連の流れが理想ですが、まず初年度は職員の負担を考慮し、現状のカリキュラムにしています。
必須コンテンツも視聴期間を1か月~2か月弱に設定しましたが、徐々にサイクルを短くして、最低でも1か月、場合によっては2~3週間とすることも考えています。
周知方法を教えてください。
周知方法は2つあります。1点目はLINEワークスでグループラインを作って機械的に周知、2点目は直接声をかけて視聴を促していました。実際に「聞いてほしい」「他の職員が観て勉強になったと言っていた」といった声かけの効果は感じています。
また、必須の動画の視聴時間は、業務時間としています。時間外であれば時間外として申請、業務時間中の視聴も可とし、仕事の一つとして視聴してもらっています。
Waculbaのおすすめポイントを教えてください。
単に学ぶコンテンツとしてWaculbaを導入するのではなく、アクセスをしてもらうために運営側から発信し、職員が自らアクセスするようにならないと活用は難しいと思います。
例えば、院長のメッセージなどを動画で定期的に発信するようなアクセスの機会を作るのがいいと思います。
当法人でも直近では人事評価制度の内容について動画を作り発信しました。資料だけではなく動画で説明したほうがわかりやすい内容は録画して動画を発信しています。
当法人はLINEワークスを使用し動画をアップロードしているのでオプションは使っていませんが、もし全体発信するようなツールがなくWaculbaのみの使用であれば、10時間分の動画アップ有料のオプションがあるので、それをつけて視聴を促す発信をすることも有効だと思います。
また、自法人のオリジナル動画の作成や、近しい人たちの日常の発信なども定着度を高めるためには大事だと思います。
必修コンテンツの視聴率が高いのはなぜだとお考えですか?
「この動画を視聴してください」と指示するようなことはありません。声かけをした際に、興味を持って「視聴してみます」とおっしゃっていた方は視聴率が高いです。「何個か視聴してみるとすごく勉強になる」とのめりこむ方もいます。各部門・各部署で役職を担う人が、しっかりとマネジメントするという体制が確立されているので、積極的に視聴されているのだと思います。
すでに素地は十分にあるので、より理想的な組織になるためには「共通の学び」が必要です。Waculbaゼミに参加するなど、研修の機会を活用しながら、Waculbaをどう浸透させていくか考えています。