Waculbaを導入された経緯を教えてください。
当グループは医療・福祉を通じて、患者さんや地域住民に貢献していくことを第一とし、医療技術や設備に対する投資を積極的に行っています。一方で、職員に対して、仕事のスキルを上げる研修はありましたが、人材育成やマネジメントに関する研修が手薄になっていました。現場の管理職たちからも職員教育の重要性について意見があがっていたものの、実現するには至っていませんでした。
そこで、人材育成にかかる費用は「コスト」なのか「投資」なのかを議論しました。今後ますます人材不足が進む中、人材の確保や離職を防ぐには、人材育成のための土台を作り、それを実践できる場を提供する仕組みを構築することが重要であり、人材育成の考え方を「コスト」から「投資」へと切り替えるタイミングなのではないかという結論に至り、様々な人材育成ツールを検討する中でWaculbaを知りました。
研修は時間を拘束されるため、いかに効率的な教育体制を作るかということが重要です。
eラーニングのWaculbaは自由な時間にアクセスできるため、受講しやすいというところが決め手となり、導入することにしました。
Waculbaを導入する際、職員にどのような説明を行われたのでしょうか?
Waculba導入に関するメッセージを入れた資料を日本経営さんに作成サポートしていただき、はじめに理事長から管理職を対象にWaculbaの導入経緯や意義を紹介し、当グループの各法人、各部門、各病院の対象者に各地で説明会を開催しました。
その際、カスタマーサクセスの方からも「さほどハードルの高い内容のコンテンツではない」ことを伝えてもらいました。
新しいことに対しては、誰しも消極的になりがちであるため、導入する経緯や使い方の説明をすることから始め、状況に応じて直接出向いて一人ひとりとお話しをし、実際に操作をしながら説明することもありました。
その甲斐もあり、スムーズに導入できたと思います。
Waculbaを導入したことでなにか変化はありましたか?
「Waculba」が共通言語になったことが大きな変化だと思います。
職員に対して定期的に声かけをすることで、「Waculba=教育のコンテンツ」と認識され毎月の履修率が95%ほどまで到達しました。Waculbaのコンテンツ内にあることを自分の仕事に置き換えて、内省する人や参考にする人がいることを周囲からも聞いています。
また、「Waculbaを観ていればもっとよい対応ができた」などの会話を聞くと、導入してよかったと思います。
加えて、管理画面で、誰が履修したのか可視化できるようになり、受講した職員の1年後の成長度合いなどがKPIのように見ることができる点がよかったと思います。
その他にも、日本経営の講話が掲載されている医師会の冊子などから、「日本経営、知ってる」「勉強したいと思っていた」という声を聞くと、「よいものを選んだ」と感じます。
今回の導入に関して手応えを感じていますので、職員がより自主的に受講できるよう育成につなげていきたいと思います。
Waculbaの受講進捗確認は行っていますか?
必修対象者には、毎月の月初め・中旬・月末にメールでアナウンスをしています。
月初に案内を送り、中間時点で管理者画面の閲覧権限がある役職者などに履修状況をメールし、月末5日前には未履修者と管理画面の閲覧権限者にリマインドしています。
テストまで受講しないと履修完了とはならないため、未履修者にはテストの受講確認とテストの受け方を記載したマニュアルを添付してアナウンスしています。
職員に対してのアンケートなどは実施していますか?
導入から半年経過した頃に任意かつ匿名形式でアンケートを行い、3割ほどの方に回答をいただきました。
「どのくらい役立っているか」「自分の行動がどう変化したか」の内容で、肯定的な回答が多かったです。
またアンケート結果は、Waculbaがより定着するような対策や、コンテンツをリクエストする際に活用したいと思っています。
Waculbaに追加してほしい機能や要望はありますか?
様々な法人から選ばれた人だけが集まる交流の場や学びの場があるといいなと思います。
質の高い学びを求めることはよいことではありますが、同時に、様々な法人の優れた人材とコミュニケーションを取り、情報交換を通して刺激を受けることも重要だと思います。
Waculbaのよいところは、インプットだけではなくアウトプットを重視している点があります。
当グループも今はインプットがメインとなっていますが、いずれは視野を広げていくためにもアウトプットの場やディスカッションの場などで気づきを与えることができればよいと考えます。
Waculbaのおすすめポイントをお聞かせください。
おすすめポイントは3つあります。
1つ目は時間を選ばず、自分の好きな時に受講できる点です。
2つ目はゼミを含めて外部の法人の方と交流ができ、そこも自分の学びの場とすることができる点が強みだと思います。
そして3つ目は、医療・福祉介護に特化しているため言語が医療系中心で、初めてeラーニングを導入する法人にとっては身近に感じやすく取り組みやすいと思います。
他社のeラーニングと比べても医療業界の人材育成へのこだわりを持っていることを感じました。
本業が経営コンサルティングであるからこその強みがあるのではないかと感じています。
eラーニングの内容はもちろんですが、「聞きやすさ」も大切だと思います。
講師の話し方や声のトーンなどによって受け取り方も変わるだけに、Waculbaはよくできていると思います。