Waculbaを導入いただいた経緯をお聞かせください。
当院はこれまで職員の研修は行っていませんでした。人材育成に関する方向性もなかなか指し示せていなかったので、職員は、どのように役割を果せば良いのかわからない状態だったと思います。そこでまず、2024年の4月に人事制度を導入し、等級ごとに「こういう人物を求めていますよ」という目標を設定しました。すると、おのずと当院が求める人材を育成するためにも、職員の知識向上のためにも、体系的な学習の機会があったほうが良いという考えにつながり、それがWaculba
導入のきっかけとなりました。
Waculba導入の決め手となった点を教えてください。
やはり医療に特化しているところですね。もちろん、一般企業であっても必要とされる接遇や、コミュニケーションの取り方などのコンテンツもありますが、職種別、階層別、また、「病院であればこうですよ」といった、施設別のコンテンツというのも織り交ぜていただいている点が、視聴する側もスッと入りやすいと感じました。あとはコンテンツが大変多いことも魅力的でした。
すでに導入していた人事評価制度とWaculbaはマッチングしましたか。
当院の人事評価制度の考課要素を日本経営さんに共有して、オーダーメイドのように、その考課要素に沿ったカリキュラムを一緒に作っていただきました。当院の考課要素に基づいた動画を必修設定してくれたので、職員にとっては、たとえば「接遇を良くするためにはこの動画を観れば良い」「この目的を達成するためにはこの動画を観れば良い」ということや、「視聴学習した内容を実践できれば必然的に評価も上がる」ということがわかりやすく、運営側は、もし視聴実績や人事評価が低い職員がいたとき、Waculbaを通した支援や育成ができると考えています。人事評価制度と人材育成がつながっていますので、今後その相乗効果が出てくることを期待しています。
導入後の職員の皆様の反応はいかがでしたか。
現在は、課長や管理職のみをWaculba視聴対象としていますが、「こういうこと大事だよね」という積極的な反応と、
「なんだか大変そう」という消極的な反応が半々の印象です。
職員の皆様への周知はどのようにされているのでしょうか。
導入当初に、Waculbaに関連する資料を全てプリントアウトしたものを1冊のファイルにして対象者全員に配ったんですよ。「これで準備は整ったので、さあ、皆さん観ましょう」と。それをやることで、法人側の熱意も伝わったと思いますし、スタート時点の心理的なハードルを越えるという意味では良い影響を与えたのではないかなと思っています。
また、適宜の院内メールでの周知はもちろん、直接思いを伝えることも大切なので、看護部の朝礼などに参加して周知を
したり、情報伝達会議という役職者が集まる委員会や、部署間の委員会等でも局長から「観てね」と案内をしたりして
います。
こういった周知の効果もあり、ログイン方法などの操作についての問い合わせは、ほぼありません。
Waculbaを他院様におすすめするとしたらどのような点がございますか。
日本経営さんの動画は医療に特化していて、コンサルタントのノウハウが詰め込まれていますので、内容が深く、わかりやすく、観やすいことが良い点だと思います。また、スマートフォンのアプリもリリースされているので、いつでもどこでも観られるという点も、多忙な医療職にとっては見逃せない点です。
しかし、正直なことを言うと、私たちがWaculbaにして一番良かったなと感じているところは、導入後のサポートが手厚いということなんです。操作方法についての問い合わせはもちろんのこと、カリキュラムを一緒に考えたり、今後の展開について相談に乗ってもらったりと、担当CS(カスタマーサクセス:商品やサービスを通じて顧客と能動的に関わることで、
顧客の成功体験の実現を支援する担当者を指す)が痒いところに手が届くサービスを提供してくれます。
たとえば「このままではダメだから教育をしたいと思っているけれど、何をどうしたら良いかわからない」という病院様にとっては、根拠のあるしっかりした受講内容ですし、最初にお金を払ったらそれで終わりというところも多いと思うので、導入したあとも進捗確認や方向性の相談に乗ってくれることは非常に魅力的だと思います。
Waculbaの導入を通じて、職員の皆様に期待することはございますか。
まずは、「管理職ってこういうことをやるんだ」ということを理解していただくことが重要だと思っていますので、
月に1回、「今はインプット期間ですよ」ということを案内していますが、動画視聴で得た知識を実践して活かしていただくことが最終的なゴールになるのかなと思います。
ゴールまでの進め方は、Waculbaの担当CSのかたと一緒に考えて行きたいと思っています。
今後、Waculbaをどのように活用して行きたいですか。
現在は知識のインプットを中心に活用していますが、今後はアウトプットによる知識浸透をどのように図っていくかということをWaculbaの担当CSとともに考えているところです。各受講アンケートに、「業務でどのようなことを実践して行けば良いか」という質問を設定しているので、そこに書いてあることを、どのように現場に落とし込んで行くかということを、グループワーク形式で話し合う機会を年4回くらいに分けてテーマを設定して取り組んで行ければ良いと考えています。
また、管理職層での活用が進んだ先の段階として考えられることは、必修項目の追加や、必修ではないけれども選択的に
受講してほしい講義内容のピックアップ、さらには、一般職への展開というところも考えて行きたいと考えています。