Waculbaを導入された経緯を教えてください
実はこれまで、当会では主任クラス対象の(内部・外部)研修しか実施していなかったんです。
ある日、理事長と話していたら『課長クラスが課長としてのマネジメント業務を満足にこなせていないのではないか?』という話題になりました。
そういわれてみると、課長クラスはそうした類の研修を受ける機会もなく、自助努力のみだったんですね。
これは取り急ぎマネジメント能力の開発に取り組まないと…と考えるように。
そこからは単発の研修会などに課長クラスを派遣するようにしたものの、いまいち成果が見えてこないという課題がありました。
やはり単発ではなく継続的なプログラムの方が彼らのマネジメント能力を引き上げるカギになるのでは?と考えていた時にWaculbaと出会い、導入を決めた次第です。
Waculbaで解決したい「課題」とは?
一言でいえば『本来の役割に合わせて、業務を正しくシェアすること』…でしょうか。
以前から、そもそも課長クラスがやるべき仕事(労務管理など)が総務課まかせになっている…という状況がありました。
また総務課も「そういうもの」という先入観でこなしていた面がありましたが、やがて「課長クラスに労務管理業務をシフトさせたい」という意思表示がなされました。
するとやはり、課長クラスからは業務が増えることを懐疑的に捉える声が上がります。
こうした摩擦が起きた時に、例えば私のような立場の者が「いや、普通の職場ではこうなんだよ」と仲裁しようとしても、なかなかすんなりとは行きません。
だからこそ、Waculbaのような『第三者の視点』から職員が世の中のスタンダードを吸収できるシステムは重宝します。
今後も職員にはしっかりWaculbaに触れてもらって、彼らが様々な面でスタンダードな認識を高めていくことを期待しています
「使い勝手」という面での評価はいかがですか?
Waculbaはオンデマンド視聴できるのが非常に良いですね。
今までは、研修というと決められた日時に決められた場所へ行って…という話だったのが、オンデマンドですから自分の都合の良い時に、手元の端末でじっくり見られるというのが最大のメリットなのかなと。
職員にも、業務の空き時間などいわゆる『スキマ時間』を活かすよう呼びかけています。
視聴には職場の共有パソコンを利用してもかまわないことになっていますが、使いこなしている人は自分のスマホで視聴したり、自宅で視聴したり…と、上手くやりくりしているようです。
Waculbaの視聴に関して、どのようにアナウンスしていますか?
まずオンデマンド動画での研修開始を周知する書面を作成しました。
それを手渡ししながら、最初の視聴コンテンツを指定するのに加えて、「個々の視聴状況を定期的に把握する予定」であることをはっきり伝えました。
まあつまり『動画を見られないほど忙しくはないよね。日常業務の空き時間だって使えるはずだよね。見られない理由はないでしょう』というメッセージですね(笑)
メッセージの効果はいかがでしたか?
おかげさまで、ほぼ全員がログインしてくれました(笑)
ただ、最低限視聴を義務づけたコンテンツ(2分)だけ視聴している人もいれば、数百分以上視聴した人もいます。
自分のスキル・知識を深めていく意欲のある人は何回も一生懸命観ているということでしょうね。
今後、Waculbaの活用プランがあればお願いします
みんなが「Waculbaで学んでいる」ことを前提に、院内でディスカッションすることです。
特に職員の定着に関しては、全職員共通の課題のようなところがあります。
大小の差はあれ、院内の至る所で起きるトラブルの類を防ぐにはどうすべきか、そのために必要な知識も含めて、全体で議論していきたいですね。
それから、今年度は最低一人一回、『Waculbaゼミ(※)』に参加してもらおうと思います。
現実的な業務や悩みについて、「他はどうしているんだろう」というヒントを求められる機会は本当に貴重ですし、実際に解決の糸口をつかめる可能性も高いんですよね。
「他はどうしているんだろう」という興味をもって答えを出すこと自体にも意味があると思っています。
※テーマに沿って全国のユーザーと意見交換するオンライン勉強会。1~2ヶ月おきに開催。
1年後はどんな教育風土になるでしょうか?
当院では職位ごとに視聴コンテンツを制限することなく、全員が自由にすべてのコンテンツを視聴できます。
個々が興味に沿ってインプットした学びを、まだ視聴していない人にアウトプットしたりコンテンツを推薦したり…そんなやり取りが広がることを期待しています。