講座詳細
01: ACP編 医療におけるコミュニケーション~ACPについて考える~
所要時間36:47
医療現場におけるコミュニケーションについての全体像を概説する。
インフォームド・コンセントについての歴史的な成り立ち、米国における判例などを紹介し、医療の概念の変化について理解する。
意思決定のプロセスについては、説明と同意モデルと共有型意思決定モデルの違いを理解する。
近年その意義が重要視されているアドバンス・ケア・プランニングについては、その成り立ちの経緯、日本における現状と実際についての留意点を学習する。
現在の医療を実践するためにはチーム医療の役割が重要であり、その意義について、コンコーダンスという
考え方を紹介する。対象:医療従事者全般
第1講 インフォームド・コンセント(08:44)
第2講 意思決定のプロセス(08:49)
第3講 アドバンス・ケア・プランニング(10:55)
第4講 チーム医療(08:19)
02: ACP編 診療報酬改定を見据えたACPの実践
所要時間1:02:31
2024年度診療報酬改定によりACPの実施が入院料通則に組み入れられた。ACPについては一般社会だけでなく医療界においても認知度が低いことが問題とされているが、これまでの患者側に対する説明および患者側からの相談のプロセスの延長線上にあること、既に広く行われているインフォームドコンセントとは異なることなどを十分に理解しておく必要がある。ACPを実施する際の基本原則を、説明義務と自己決定支援の観点、重要な構成要素となり得るDNARの扱い、患者側と医療側との相互理解の前提となる行動医学的要素の必要性などから解説する。また、ACPを実施するうえで医療機関内でのサポートが期待される臨床倫理委員会(および臨床倫理サポートチーム)との関係にも言及する。最後に、通則に要求されている指針に盛り込むべき内容と、運用上の要点につき提示した。この講習内容により各医療機関におけるACPの導入がスムーズに行われることを期待するとともに、関連する他のK-カレッジ教材についても紹介した。
対象:MSWを含む医療従事者全般
第1講 診療報酬改定とACPの関係 (17:08)
第2講 ACPの背景と原則(24:15)
第3講 ACPの実施と臨床倫理委員会(21:08)