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国民健康保険 依田窪病院様

[2025.07.07]

「将来的には、管理職がWaculbaで学んだことを、自分の言葉で周囲の職員に伝えていけるようになることが理想です。ただ教材を「観るだけ」にとどまるのではなく、学んだ内容を現場での実践や指導につなげていってほしいと思っています」

Waculbaを導入いただいた経緯をお聞かせください。

当院では、従来のマネジメントスタイルに対して、少し課題を感じていました。どうしても技術的な知識や精神論に偏りがちで、日々の現場指導も気づかないうちに精神論に頼ってしまうことがありました。もちろん、経験から学べるものもたくさんありますが、「係長」や「所属長」といった管理職に求められている基本的な考え方やスキルについて、体系的に学ぶ機会を設けたいという思いがありました。
また、近年は管理職に求められる役割も大きく変化してきています。例えば、法令順守(コンプライアンス)やハラスメントへの対策、若手職員の育成に伴う世代間の理解も非常に重要です。これらの分野について、管理職が共通して身につけるべき視野も広がっており、組織内に共通認識という土台を築く必要性もますます大きくなっていました。
さらに当院は、公務員に近い組織体制であることから、年次や経験を重視したキャリア形成が基本となっています。そのため、管理職同士の情報共有が十分に行われず、最新の知識や価値観へのアップデートが遅れがちになるという課題もありました。こうした背景を踏まえ、必要な知識をしっかり学びながら、組織全体で共通のマネジメントの土台をつくっていきたいという思いから、Waculbaの導入を決めました。

数あるサービスの中で、Waculbaを選ばれた理由をお聞かせください。

実は、他の会社の教材と細かく比較検討をしたわけではないのですが、Waculbaのコンテンツの内容を見たときに、公務員向けの内容と病院職員向けの内容がどちらもバランスよく取り揃えられており、「これはとても良さそうだな」と直感的に思えたのが大きいです。
また、病院職員向けの教材は、医療や看護といった専門的な内容に偏りがちですが、Waculbaには総務課の業務に関する基本的なルールやマナーなど、日々の業務に直結する幅広いテーマがしっかり含まれており、職員全体のスキルアップや意識向上につながる内容が多く、まさに当院が求めていた教材にぴったりでした。そのため、「これならぜひ導入したい」とすぐに決断することができました。

教育に関して、これまでの取り組みや感じていた課題があれば教えてください。

教育については、感染対策や医療安全、認知症への対応など、法令や施設基準に沿った内容を中心に、確実に実施してきており、現場で求められる知識や対応力を高めるための教育は、一定の成果を上げてきたと感じています。
一方で、管理職を含む事務部門全体では、教育体制が十分に整っておらず、必要性を感じながらも、継続的な取り組みにはつながっていませんでした。
とくに社会人としての基本的なスキル、組織の一員としての当事者意識、他部署との連携やチームワーク、そして後輩や部下への関わり方など、いわゆる「ソフトスキル」の育成が十分に行き届いていなかった点です。日々の業務の中で、こうした力が求められる場面は多く、だからこそ、意識的に学ぶ機会が必要だと感じてきました。
また、「働くとはどういうことか」「モチベーションが低下している職員にどのように声をかけるか」といった、本質的な問いに対して、じっくりと向き合える場や、立場を超えて対話できる機会が不足していたことも、大きな課題だったと考えています。
これまでも、対面研修の様子を録画して全職員に共有するなど、少しずつですが学びの機会をつくる工夫も行ってきましたが、今後はこうした取り組みも含めて、より効果的で継続的な教育の仕組みへと発展させていきたいと考えています。

そうした中でWaculbaに期待していることはありますか。

まず、管理職層が共通の視点や知識を持つことで、現場での指導やマネジメントがよりスムーズになることを期待しています。これまでは、「この人、少し理解が浅いかもしれない」と感じる場面があっても、それを補う機会や仕組みがありませんでした。そのため、必要性を感じつつも、なかなか対応できず、個人に任せきりの状態になっていたのが実情です。Waculbaを通じて、そういった知識や認識のズレを少しずつ埋め、管理職同士が同じ方向を向いて現場に関わることができれば、とても心強いと感じています。
また、病院内では部署ごとに業務の内容が異なるため、病院運営や教育に対する考え方にも温度差が生まれてしまいます。そうした温度差を少しでも和らげ、部署を超えて共通認識を持ちながら、みんなで前を向いていけるような、そういう組織になるためにWaculbaを活用したいと考えています。
さらに、これまで個人の意識や対応力に頼っていた教育を「共通の土台」として再整理し、誰もが等しく学び、成長できる環境を整えていきたいと思っています。例えば、ハラスメント研修では、管理職と一般職が同じ動画を観ることで、「あの動画でこう言っていましたよね」といった対話が生まれ、上下関係にとらわれずお互いに学び合えるような職場環境づくりにもつながるのではと期待しています。

最後に、今後の研修展開の展望についてお聞かせください。

まずは係長級以上の職員を対象にWaculbaを活用しながら、組織としての「理想的な管理職像」を少しずつ共有・浸透させていきたいと考えています。管理職の考え方やマネジメントのあり方に一定の共通認識を持つことで、組織全体の方向性や雰囲気もより良く整っていくのではないかと期待しています。
そして将来的には、管理職がWaculbaで学んだことを、自分の言葉で周囲の職員に伝えていけるようになることが理想です。ただ教材を「観るだけ」にとどまるのではなく、学んだ内容を現場での実践や指導につなげていってほしいと思っています。

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