社会医療法人同心会 西条中央病院様
「Waculbaは医療現場の実情や課題に即した内容が多く、『病院のことを理解して作られている』と感じられた点が大きな決め手でした。知識のインプットだけでなく、動画視聴に加え、受講者同士の対話を通じて学びを深めるWaculbaゼミがある点も魅力です。」
Waculbaを導入いただいた背景をお聞かせください。
当院では看護師向けの研修は充実している一方で、その他の専門職には体系的な教育体制が十分とは言えず、以前から課題を感じていました。専門職ごとの技術研修は整っているものの、「社会人としての心構え」や「中間層向けの部下との関わり方、上司との連携」といった専門性を超えた学びには、今後さらに力を入れたいと考えていました。こうした育成の幅を広げることが、法人全体の力や組織力の底上げにつながるという想いから、Waculbaの導入を検討しました。
また、各職種が専門分野では高い意識で業務に取り組んでいる一方、病院という組織の中での立ち位置や役割、他者との連携にはまだ伸びしろがあると感じています。これは多くの病院が抱える課題だと思いますが、特に主任クラスを中心とした中間層の育成強化が今後の病院運営やチーム医療の質向上のためにも重要だと考え、導入を決めました。現場の声としても「専門以外の学びの場が欲しい」「他職種との連携を深めたい」という意見が増えてきており、組織全体での成長を目指すタイミングだったと感じています。
検討された中で、Waculbaを選んでいただいた決め手はどこでしたか。
Waculbaは医療現場の実情や課題に即した内容が多く、「病院のことを理解して作られている」と感じられた点が大きな決め手でした。知識のインプットだけでなく、動画視聴に加え、受講者同士の対話を通じて学びを深めるWaculbaゼミがある点も魅力です。ゼミ形式で他の受講者と意見交換ができることで、現場での実践につながる学びが得られると期待しています。
また、これまで外部研修として費用と時間をかけていた「医師事務作業補助者の32時間研修」がWaculba内で完結できる点も実用的なメリットでした。現場目線で設計されており、無理なく運用でき、職員にもなじみやすいと感じました。さらに、管理者向けやリーダーシップ、コミュニケーションなど幅広いテーマがそろっているため、今後の人材育成にも柔軟に対応できると感じています。
今後のWaculbaの活用方法を教えてください。
今後は主任クラスや将来の主任・課長候補を対象に、前期・後期に分けて段階的に研修を実施する予定です。院内では「管理職として求められる基本的な考え方やマインドを学び直す場」として位置づけ、基礎から中級・上級へとステップアップできる構成を目指しています。
たとえば労務管理や人事制度などは、主任クラスでも「なんとなく」実務を進めていることが多いため、体系立てた知識を習得し、部下指導やチームマネジメントに役立ててほしいと考えています。Waculbaの活用は「自分で自由に観る」スタイルではなく、カリキュラムを組み、全員が同じ内容を同じ時期に受講する運用を目指しています。これにより共通言語が生まれ、職場内のコミュニケーションにも良い影響があると思いますし、今後は、受講後の意見交換や振り返りの場も設け、学びを現場で活かせる仕組みづくりを進めていきたいと思います。将来的には新入職員や若手職員にも対象を広げ、組織全体の底上げを図りたいと考えています。
Waculbaの導入にあたり、どのように職員への周知を行い、運用を進められましたか?
導入時は、まず各職員に目的や意義をしっかり伝えることを重視しました。主任クラスの職員を集めてキックオフ説明会を開催し、研修の位置づけや進め方について丁寧に共有しました。説明会では、Waculbaの操作方法や受講の流れ、期待する成果なども具体的に伝え、職員が安心して取り組めるよう配慮し、加えて、定期的な進捗状況の確認やフォローアップの声かけも行うことで、受講率の向上と学びの定着を図っています。
今後Waculbaに期待していることがあれば教えてください。
当初は「自己研鑽型」で各自が自分のタイミングで受講するスタイルも検討しましたが、Waculbaのカスタマーサクセスの方から、他法人の事例や視聴データなどを共有いただきながら運用方針を検討し、必修カリキュラムを一律で設定し、業務時間内での受講を基本とする方針に切り替えました。病院という特性上、専門職は日々の業務が最優先となり、研修の時間確保が難しい面もありますが、「組織として学びを進める」というメッセージを明確にしたいと考えています。
今後は、どの職員も前向きに取り組みやすくなるような、分かりやすく関心を引くコンテンツの工夫にも期待しています。「つい観てみたくなる」「自分にも関係がある」と感じられるテーマや演出があることで、Waculbaの活用がより浸透していくと思います。今後も現場の声を反映しながら、より良い教育体制づくりを進めていきたいですね。さらに、他法人の事例紹介や最新の医療トピックなど、現場のニーズに合った新しいコンテンツの追加にも期待しています。