目次
2.『気づきと挨拶』とは、意識的に気づき、自ら行動に起こすこと
1.『気づきと挨拶』は、どんな職場でも使える万能なスキル
社会人になって間もない人や、新しい職場で仕事を始める人は、仕事についていけるか、職場の上司や同僚と人間関係を築けるか等、未知の世界に不安を感じることも多いのではないでしょうか?
今回は、どのような職場で誰と仕事をするのであっても、これを実践すればきっとうまくいく、という基本的なスキルの中から、「気づきと挨拶」についてご紹介します。
このスキルを身に着ければ、いち早く職場や仕事に慣れて、気持ちよく仕事を進められるようになれるはずです。それでは早速確認していきましょう。
2.『気づきと挨拶』とは、意識的に気づき、自ら行動に起こすこと
ここでは、「気づき」と「挨拶」を、別々のスキルではなく、2つで1つの行動スキルとしてご紹介します。
なぜならば、せっかく何かに気づいたとしても、それを何らかの行動に移さなければ、相手には伝わらないからです。
社会人にとっては、気づくだけでは十分ではなく、それを行動に起こして、周囲や環境に良い影響を与えてこそ仕事なのです。
ではここから先は、気づきと挨拶、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
3.『気づき』
3-1. 「意識的に気づく」とは
そもそも、「意識的に気づく」とは、一体どういうことなのでしょうか?
例えば、皆さんが、「春らしい色のかわいい靴が欲しいな」あるいは「かっこいいスニーカーが欲しいな」と思っていると、街行く人が皆、春めいた色の靴を履いているように見える、スニーカーを履いている人ばかりが目に入ってくることはないでしょうか?
これは、自分が気になっているものを、街中で無意識のうちに探してしまっているために起こることであると言われています。
このように、気づくという行動には、生まれ持った几帳面さや真面目さなどの性格的要因はあまり関係がありません。
大切なことは、新しい靴に目を光らせるように、「自ら気づこうという意思を持てるかどうか」です。
これを「積極的気づき」と言うのです。
3-2. 「積極的気づき」は、周囲に関心を持つことから始まる
気づきの多さは、成長と学びの多さです。
この意識を持っているか持っていないかによって、長い職業人生において大きな差が出てきます。
自ら積極的に物事に気づくようにしてみましょう。
また、積極的気づきは、「周囲に関心をもつ」とも言い換えることができます。
始めは自分の仕事で精いっぱいかもしれませんが、少しずつ、職場で周囲の人たちの様子に気づくようにしてみてください。
続いて、相手によってどのような関心を持てばよいか、気づきのヒントをご紹介します。
3-3. 担当患者への気づき
担当している患者さんには「今日の気分はどうだろうか?」「体調は悪くないだろうか?」「表情や髪型、服装、話し方などに、いつもと違うところはないだろうか?」などの問いや、相手への関心を持って接するようにしてみてください。
それが、患者さんの異変に気づくきっかけになるかもしれません。
3-4. 一緒に働く仲間への気づき
一緒に働く仲間に対しては、どんな関心を持ったらよいでしょうか?
例えば、「今日はどれくらい忙しそうだろうか?」「体調や気分は大丈夫そうか?」「何か困っていることはないだろうか?」といった関心を持って接してみると、相手の変化に積極的に気づくことができるでしょう。
3-5. 上司・先輩への気づき
上司や先輩に対しては、「今日のスケジュールはどうだろうか?」「何か手伝えそうなことはないだろうか?」といった問いを持って接してみると、先輩の仕事の進め方や、自分に手伝ることはないか等、多くのことに気づけるでしょう。
3-6. 職場への気づき
最後に、職場全体への気づきもとても大切です。
例えば、「ゴミが落ちていないか?」「壊れたり無くなったりした物はないか?」「今よりさらによくできるところはないだろうか?」をいった関心を日々持てるとよいですね。
職場への気づきは、職場全体へ良い影響を与えることにも繋がるので、積極的に気づけるように、意識をしてみてください。
4.『挨拶』
4-1. 『挨拶』は、気づきを行動へ移す基本中の基本
ここまで見てきたように、関心を持って接することで、より多くの積極的気づきを得られることが分かりましたね。
気づきを得たら、それを行動に移すことが大切です。
例えば、職場で困っている人に気づいたら、「何かお手伝いできることはありますか?」と、声をかけてみるのです。
職場には、他部門・多職種の人、顔を知らない人もいると思いますが、そんな時でも、まず勇気を出して声をかけてみることが大切です。
こうした、気づいたらすぐ行動に移す、の基本中の基本が『挨拶』です。
なぜならば、挨拶は、相手に気づいたらすぐに行うものであり、気づきを瞬時に行動に移すための訓練にもなります。
では、続いて、挨拶を行う際のポイントについて詳しく見ていきましょう。
4-2. 苦手な相手、普段は接点のない相手こそ自分から
まず1つ目は、苦手な相手や、普段は接点のない相手にこそ、自分から挨拶をすることです。
仕事をしていれば、相性の悪い人や、怖くて近寄りがたい先輩に出会うこともあります。
そうした相手にこそ、「おはようございます」「お疲れ様です」と、簡単なものでよいので、挨拶を繰り返すことで、心理的な距離が縮まり、徐々にコミュニケーションが取れるようになってくるものです。
また挨拶を積極的にすることで、そこから新たな人間関係やチャンスが巡ってくることもあります。
挨拶は、自らを切り拓く、誰でもできる大きな武器なのです。
4-3. どんな時も明るく笑顔で
2つ目は、どんな時も明るく笑顔で挨拶をすることです。
しんどい時や辛い時こそ、明るく挨拶することで、嫌な気持ちも吹き飛びますし、先輩や同僚を盛り上げて、職場の雰囲気を変えることもできるでしょう。
4-4. 挨拶とは『挨く(ひらく)』ことと『拶る(せまる)』こと
挨拶の2文字にはそれぞれ、「挨く(ひらく)」「拶る(せまる)」という意味があります。
自分から心をひらき、相手にせまる、という気持ちを持って、自分の行動を変えていけるといいですね。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
意識的に気づき、自ら行動に起こすことの大切さ、気づきを行動に起こす基本である挨拶のポイントが分かりましたね。
社会人の基本となるスキルですので、自身の行動に取り入れていきましょう。
なお、「基準行動」コースでは、他にも、報告・連絡・相談などの社会人の基本スキルについて学ぶことができますので、ぜひ視聴してみてくださいね。
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